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物性及び安全性データ

塩素系溶剤に関するQ&A


 塩化メチルを除くクロロカーボン6種は、いずれも無色透明で、水より重い、特有のにおいを有する液体です。クロロカーボン類が、洗浄用途を中心に広い範囲の産業分野で使用されているのは、次のような優れた特長を持っているためです。
 

 

(1) 不燃性で、通常の使用条件では引火・爆発の心配がない。
(2) 脱脂力が大きく、有機物質をよく溶解する。
(3) 粘度・表面張力が小さく、そのため細かい隙間への浸透力が大きい。
(4) クロロカーボンを含む廃液は、容易に蒸留回収・再利用ができる。
(5) 蒸気密度が大きい。
(6) 水との相互溶解度が小さい。
 

 クロロカーボン類は、一般的に有機溶剤とは相互によく溶け合い、油脂類・グリース等をよく溶解します。一方、多くのプラスチック・ゴム等は溶解または膨潤させることがあるので、その使用においては注意が必要です。
  これらクロロカーボン類のうち、洗浄用途向けの塩化メチレン、トリクロロエチレン及びテトラクロロエチレンには、通常、使用中の分解を抑え、金属の腐食を防止するなどの目的のため微量の“安定剤“が添加されています。
 クロロカーボン類のうち、塩化メチルは他のクロロカーボンとは異なり、常温常圧ではエーテルに似た臭気を有する無色の気体です。出荷時の荷姿はボンベに充填された高圧液化ガスで、高圧ガス保安法により可燃性ガス・毒性ガスに分類されています。




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